Photo&Text YOSHIROHIGAI
ユニークでの11月2日のイベントの打ち合せの帰り、近所なのでDK山TY書店に寄ってみた。
沢山の雑誌や写真集に囲まれると何とも言えない幸せな気分になるのは自分だけではないだろう。『JUDO AIR』もしっかりと置いてくれている。ありがとうございます。ざっと店内を歩き回ってそろそろ帰るかというときに、スノーコーナーに来てしまった。実は訳あってDIGGIN’ MAGAZINE NISEKO CHRONICLE をまだ見ていなかった。別にここで見なくてもいいんだ。でも誘惑に勝てなかった。手にとるとベルベットのしっとりとした手触りが何とも言えない。1ページづつめくっていく。先シーズン命がけのドライブでニセコに辿り着いて撮ることが出来た巻頭記事、「T.T SESSION」が始まったあたりからミックス光に落ち着かなくなり、店内を見回し一番照明が白くて明るそうな場所へ移動した。
結局僕はまるまる全部読んでしまった。表紙のベルベットには汗で指の跡がしっかり付いている。一瞬ネルシャツで拭おうかとも思ったが、僕はディギンをそのままレジに持っていった。それはもう自分の分身だ。こんなに自分の写真が出ているなんて!ここまで一冊の雑誌に写真が使われたことって、それこそ98年にニセコに移住した次の年の「フリーラン北海道特集」以来かもしれない。
いや、あのときとは、何かがまるで違う。掲載されている写真一枚一枚、ライダーたちのテキストの数々。自分の写真集を書店で買うことはたまにある。その場で人にプレゼントしたいときだったりなのだが、それともまた今回は違っていた。ニュアンスとしては、僕が初めて写真集を出したときに両親が大層喜んで、出版社から何十冊も購入して、親戚、近所や通っている歯医者にまで配ってまわったのだ。そのときは、「よくやるよ」くらいにしか思わなかった親不孝者も、今思い出すと、なんとも言えない気分になったりするのであるが、それに近いような感じなのだ。ニセコってものはやっぱり、自分にとってはすごく特別な土地なのだろう。長々と書いたが、皆さん雑誌、写真集は躊躇しないで買いましょう!という話。 (家に着くと玄関にあるというオチ!)
DIGGIN' MAGAZINE ディギンマガジン vol.11 2018.10.26
三栄書房 詳細・ご購入はこちら
face bookより転載
なかにはface bookやっていない方もいらっしゃるので同じものをペタしておきます
