ピンナップマガジンIt's your TURN4が Fall Lineで紹介されました。
Fall Line 2018 VOL.2(フォールライン)にて
僕が初めてスキーをしたのは中学2年の春です。学校が主催したスキー教室でした。長い時間バスに揺られ夜中に万座スキー場に到着しました。雪の上に置かれた自分のバッグを持ち上げると、クラスの女子たちの「わー星がキレー」と歓声があがります。大げさだなと思いつつ夜空を仰ぐと、本当に一面に星が煌めいていました。スモッグで覆われた東京の中学生にはそれだけでも新鮮でした。2、3年生の3分の一くらいは参加したので、ちょっとした修学旅行です。スキーは体育の授業のように班に分れ、先生の言う通り真似ることなのですが、慣れない雪の上は何事も思うようにはいきませんでした。それでも最終日にはボーゲンもどきで先生の後について迂回コースの沢状の地形を蛇行して降りてこれました。スケートボードでは出来もしないことがスキーでは出来て有頂天になったことを憶えています。
僕が初めてスノーボードをしたのは、それから5年程経った1985年です。運良くスケートボードの先輩がクルマに乗せて、道具一式も貸してくれたのです。スケートボードのおかげで自己流で転がりながらもなんとか滑ることが出来ました。当時はスノーボードはスノーサーフィンとも呼ばれていて人口も非常に少なく入場出来る“スキー場”も限られていました。それでもスキー場という非日常は魅力的で、自分にとってのスペースは十分にありました。しだいに、圧雪をしていないところでも滑るようになり、山には手つかずのフィールドがあることも知るようになると、同じようなスキーヤーたちと出会うようになりました。僕らは自然のなかを滑る楽しさを求めて集まったのです。
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